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第12話

「ん、ん」 日が差し込んできたので起きると 昨日いた部屋とは違っていた。 窓には鉄格子がある。歓迎されて ないことが直ぐ分かる。 トントン 「失礼します。美咲です」 「どうぞ」 そう返事をすると美咲が入ってきた。 「涼様、元気でしたか?」 「うん。元気だよ、美咲は  何か酷いことされた?」 「いいえ。傷の手当てを  してもらいました」 涼は安堵(あんど)した。何か酷い ことをされたのではないかと、心配 していたのだ。 「涼様、お守りすることが出来ずに  申し訳ございませんでした」 「いいんだ。美咲のせいじゃない。  国王と王妃も無事だろうから安心して」 「左様ですか!!それを聞いて  安心しました」 美咲は表情が少し明るくなった。

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