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第3話
今日も誰かの前に差し出される俺の一子まとわぬ姿は見られれば教え込まれたように熱をもつ
俺はここの看守たちの慰みもので外の人の目には触れない
ただ看守たちの玩具になって悦ばせるだけ
覚えてしまった身体は素直に拓かれていく
感情なんてもうとうの昔に消え失せてただ求められる言葉、声をあげるだけ。
そうして毎日が過ぎて行く
生きているのか?生きている意味などあるのか…?
このままこの生が何の意味をなすのか?
いっそのこと手放してしまえた方が幸せなのではないだろうか?
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