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第15話

やっと新月の夜がやって来た 俺は急いで朔の元へ降り立った 朔は夢だと思ったのだろう 膝を抱え目を閉じた その朔をそっと抱き上げる ここから朔が消えれば何が起こるかわからないので朔に良く似た木偶を置く 朔の髪を混ぜたそれは人間にしか見えないほど精巧な作りだ。 朔をそのまま生き写しをしたようなものだ。 普通の人間は木偶だとは絶対に気付かない 谷に朔を連れていった 朔の体は生々しい傷があり見ていることが苦しい… 眠らない俺は朔が目を覚ますまで見つめ続けた

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