1 / 5

第1話

「御身が穢れ、この身にて浄化し奉る……」 細いその身体を寝台に押し付けた時、小さな声で告げられた。 「なに?」 「積もった欲は穢れなりけり。解き放つ穢れをこの身に承り、浄化いたし候」 寝台の上に広がった髪。 老人のような、元から色のないのが恐ろしい色だと、老師たちがその姿を目にするたびに魔除けの印を結ぶ色。 けれど艶やかで美しい髪。 「違う、儀式じゃない……」 「ダメ。言わせて」 「あいつらと同じにしないでくれ。儀式じゃない、あなたを欲のはけ口にしているわけでは……」 「……それでも。言わせて。お願い」 赤い目が涙を浮かべてひたとこちらに留められる。 白くて細い身体が、震える。 そっと指で頬を撫でられた。 「御身が穢れ、この身にて浄化し奉る……」 白い髪、白い肌、赤い瞳。 元から色を持たない異形の人。 「積もった欲は穢れなりけり。解き放つ穢れをこの身に承り、浄化いたし候」 「どうして……」 「あなた様を、思うております……」 一層細く、囁くよりも小さな声で、告げられた。 「みこさまを、お慕いしております。」 “みこ”は、あなただ。 あなたなのに……!!
いいね
笑った
萌えた
切ない
エロい
尊い

ともだちとシェアしよう!