俺は席に座る時、チラッと後ろを見た。……うっわ、何こいつめっちゃ目が綺麗…。てか奥二重でキリッとしててかっこいい。髪の毛なんかさらっさらだなっ！俺なんかボサボサじゃないか！近くに並びたくねぇわ… ｢はぁ…｣ 俺が座ると、後ろから溜息が聞こえてきた。そして女子の声が聞こえてきた。 ｢ねぇ蓮君？溜息？マスクしてるけど風邪なの？辛いの？私と保健室行こうか？大丈夫？｣ ｢……。｣ この女グイグイ喋るな、しかも城之内黙ってっし！！マシがかよ、ここまでシカト続けんのか！もうお前凄いわ。 ｢おいっ！2年生になったからって浮かれてお喋りが多くないか？…特にそこの間宮(ﾏﾐﾔ)と城之内！｣ えぇっ！！マジか先生…城之内喋ってねぇぞ？可哀想だな巻き込まれてんじゃん…。 ｢あっ、ごめんね？お喋りしてたら叱られちゃったね。｣ そう言って間宮って奴は一方的に喋って巻き込んでおきながら軽く『ごめんね？』だけ言うと黙って静かになった。 城之内ってどんな風に喋んだろう…。 ｢じゃ、まずー…自己紹介からしてもらおうか。前の左と右でじゃんけんして勝った方から順にやろう。｣ 皆が｢えぇー｣と言う中俺は何を言おうか真剣に考えていた。無難にいこう。 自己紹介か、名前と好きな食べ物と嫌いな食べ物と…あ、部活とか？1年間宜しくてきな？ そして俺の番がまわってきた。