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クラスメイト
亜輝斗は俺を童顔で可愛いとか前から言ってるけど、なんだ可愛いって!?や、この顔で今まで生きてきたけど誰とも良い感じに長く付き合えんかったぞ!!
顔が良いとか亜輝斗に言われて背中が痒いっ。
「は?ば、馬鹿!俺はキリッとした目とシュッとした鼻筋が欲しいんだ!」
褒められるとなんかテンパってしまう。恥ずかしいんだよっ!
「それだよ爽!お前褒めてんだから素直にありがとだろ?お前は素直じゃねぇの(笑)!」
「う、うるせぇーよ。」
俺は携帯の暗い画面を覗き込んで、自分の顔を見た。2重でパッチリしてはいるけど、それが可愛いと言われる。鼻はちっさいし低い!輪郭が丸く太って見える、肌は全く焼けない。赤くなって痛いだけで小麦色にかっこいい夏なんて送れず、いつも白い…。インドアキャラみたいじゃねぇか!
「ただ爽は…身長が惜しいよな(笑)」
ズキっ…
「175cmは黙って1cm…たった1cmだけでいいから削り落として俺によこせ!」
そう…俺は169cm…。この身長は1番のコンプレックス。せめて後170cmに…。だから部活はバスケ部でこれから伸びるはずなんだっ!!
「まぁまぁ、これから伸びるっしょ!」
亜輝斗は他人事だからって軽く流している。くつそ、自分は高いからいいよなぁっ!
キーンコーンカーンコーン
するとチャイムがなって、ホームルームが始まる合図がした。
城之内の周りを取り囲んでいた女子達が「チャイムなった!」「やばっ、またね蓮君!」と言って帰っていく…。
やっと俺の席が見えた。
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