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Ⅱ.城之内蓮はむかつく奴?
さて、朝がやってきました。俺はちょと遅めに家を出た。早く学校に着くと、城之内の前の席である俺は多分…いや絶対座れない。城之内が来る前であっても既に女子は溢れているから。
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そして学校に着くと丁度廊下を歩く城之内が。もちろん周りに女子。今日はマスクしてないみたいだ。昨日は風邪だったんかな?
あいつらがクラスに入っていき、俺も入る。俺は亜輝斗の席の所へ直行。
「はよ。」
「よぉー!爽。おはよっ!カバン自分の席に置いてこいよっ(笑)」
俺は自分の席を見なくても分かるし。
「無理。」
女子の間を割って「ごめんちょっといい?」ってカバンを置きに行くと、必ず女子皆が「あ、ごめん席借りてる!」って言うんだよ、こーゆー時。女子達は『退く』なんてはなっから頭にない。そんなイライラを抱え込みつつ朝が始まる。
「はぁ…亜輝斗ォ〜。」
「まぁ、俺もあの中にカバン置きに行く勇気ないわ。ま、もうチャイムなるしっ。」
そしてチャイムがなる。ギリギリまで居るの本当にやめて欲しい。準備が遅くなんだろっ!城之内も朝から大変だと思うけど、お前が「帰れ」の一言くらい言えば皆帰んじゃねーの?
あっ?もしかして……なんも言わない辺り、やっぱ女子に囲まれて嬉しいんだなっ!このやろ!
俺がムスッとして席につくと、城之内が、後ろから声を掛けてきた。
「おはよ、佐々木さん。ごめんね…」
ごめんねって謝るくらいならみんなに一言何か言ってやれよ!
「あ…まぁ、城之内…さんも大変だしね。何も言わないのはなんでなんだ?」
俺は疑問に思ってたことを聞いてみることにした。それを聞いた俺は、聞かなければ良かったと思う事になる。
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