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第82話
いつの間にか友悟のパジャマのボタンが外され、上半身が全開にされていた。
二人の素肌が重なる。
「秋斗……」
友悟はおずおずと秋斗の背中に両腕を回した。
愛する人の体は、友悟よりもずっとたくましく大人で、一気に欲望が沸点を超えた。
そしてそれは秋斗のほうも同じだったみたいで……。
「友悟……友……」
熱に浮かされたように名前を呼びつつ、彼の唇が友悟の首筋から鎖骨へ胸元へと少しずつ移動してくる。時々、強く吸い上げることを繰り返しながら。
「あっ……やだっ、秋斗っ……」
秋斗の唇が乳首へしゃぶりつく。
途端に激しい快感が友悟の体中を駆け巡った。
抑えようとしても、体がピクンと小さく跳ねるのをとめられない。
「んっ……んっ……秋、斗……」
唇からは自分のものとは思えない艶めかしい声が漏れる。
秋斗は、友悟の片方の乳首をたっぷりと唾液を滴らせた舌でねっとりと舐め、もう片方の乳首は指先で刺激することを繰り返す。
両方の乳首で感じている気持ちよさが、ダイレクトに下半身に伝わる。
パジャマのズボンの前がきつかった。
秋斗の右手が乳首へのいたずらをやめると、友悟の体のラインを確かめるように下へと降りていく。
その手がパジャマのズボンと下着の中へと入り込み、友悟のそれを包み込むように握った。
「……っあ……! やだっ……やっ……」
あまりにも恥ずかしくて、身をよじって逃れようとするが、秋斗はそれを許してくれない。
唇で乳首を愛撫しながら、右手は友悟の昂ぶりを上下に擦り上げる。
二か所の性感帯への愛撫は、友悟にとてつもない快感をあたえて……。
あっという間に友悟は一回目の絶頂を迎えた。
イッたあとの浮遊感にたゆたい、荒い呼吸を繰り返し、友悟が半ば放心状態でいるうちに秋斗がパジャマのズボンと下着を取り去ってしまった。
「かわいいな……友悟、本当にかわいい……」
秋斗は愛し気な口づけとともに、そんな囁きを贈ってくれる。
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