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第117話

「ありがと…零真」 「うん。でも最近多くなってない?」 「そうかもしれない…」 「…ん〜…取り敢えずまた俺の注ぐからいこ。頑張れそう?」 「…力…入んない…」 「あいついつから側にいたの?」 「えと…週末…零真とバイバイしたあと…」 「えっ!?それから今日までずっと悪戯されてたの」 「最初は違ったんだよ?悪戯されたのは俺が風呂上がったあとから」 「やっくんさ…好きだよねぇ。あいつらに悪戯されるの」 「違うもん!」 「えぇ?だってそうじゃなければすぐ俺のとこ来たら良かったじゃん」 「だってお休みのときは桜緋さんと過ごしたいだろうからって思って」 やっくんも桜緋のことは知ってる。俺の気持ちも。だからって変な気を使っちゃうのやめてほしい。、だって… 「そうだけど。あと少し遅れてたら完全にあいつに取り込まれてたよ?そんでやっくん人じゃ無くなるとこだったんだよ?」 「…ごめんなさい…」 あいつに取り憑かれてたらやっくんはやっくんじゃなくなってしまう。それは何かやだし 「じいちゃん」 「おはよ。毎日早いね」 じいちゃんは父であるカナメのお父さん。超絶美形だ。桜緋も美人だけど俺の知ってる中では一番美形。じいちゃんと呼ぶのまったく似合わない。けどじいちゃんって呼ばれるの楽しみだったみたいでそう呼ぶように言われてる。 「やっくん。大丈夫かい?」 俺に担がれてるやっくんを見てじいちゃんは辛そうにする 「あの部屋貸してくれる?」 「あぁ。構わないよ。俺はこれから仕事だから気にせず遅刻せずね?」 「わかってる」 じいちゃんを見送って部屋にこもる。やっくんがこうなるようになってわざわざ作ってくれた部屋だ 「よいしょっと」  「いつもごめんなさい…零真」  「ん。別にいいよ。どうせ桜緋やらせてくれるわけないから溜まってんだし。俺も発散できて俺の中に入れたらしばらくは変なの来ないからやっくんも助かるでしょ?でもさぁ。やっくん彼氏できたらどうすんの?」 「…さぁ」 その話をするとやっくんはそっけなくなる。、意味わかんない 「まぁいいや。あいつに触られてたからそのままいけるでしょ。ケツ出して」

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