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第141話
今日はやっくんと俺の婚儀だ。
あのあとも色々あったけど俺の思いは変わらなくて今もずっとやっくんが大好きだ。
桜緋の勾玉のおかげかあの後やっくんが他の男に組み敷かれることはなくなったし妖に連れ去られることもなくなった。
満開の桜の下で誓いを交わす。
目の前の愛しい人は本当にキラキラと幸せそうに笑っていて…
「零真…ずっとずっと…一緒にいてね」
涙を浮かべながらそっと俺の手に触れた。
「やっくん。その顔は今はだめ。みんなの前で襲っちゃいたくなる…」
「えっ…!!」
真っ赤になりながらも期待した目で見つめられて必死で耐えた。
何度も何度も身体を重ねてるのにまだまだ初心なやっくんは可愛い。
ねぇ。やっくん。俺ねやっくんといられて本当に幸せだよ。
ねぇ…桜緋…貴方の側にも寄り添う人がいますか?
俺がたくさん傷つけた貴方をたまには思い出してもいいですか?
ふっと空を見上げるとはらはらを舞い散る桜の花びらが頬を撫でた…
夢みたいに貴方に恋をして…忘れてしまって…そして今こうして愛する人を選んだ。
貴方を愛していました。だからこそ…貴方にも幸多かれと願って…そっとやっくんを抱き寄せた
「やっくん…ずっと一緒にいようね…」
完
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