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第24話
「ミヤビ。俺はお前の隣にいたい」
だめ…そんなこと言ったら…勘違いをしてしまう…だからだめ…
「なぁ…ミヤビ…」
もうすぐカナメの手が俺に触れそうになる…思わず目を閉じると
「あれ?おはよ!!カナメ」
カナメの友人らしき人が現れた
「み…ミヤビ様…」
「おはようございます」
「おはっよ…ござ…まっ…」
そんなに俺のこと気持ち悪いんだろうか?こちらをしっかりみることもなく言葉も途切れ途切れだった
「では失礼します」
ゆっくりお辞儀をしてその場を立ち去る
危なかった…危うくカナメにすがるところだった…
これ以上近付いてはダメだ…早い内に諦めなくては…
足早に校舎へ向かう
「おまっ…カナメ…いつの間にあんな至近距離でミヤビ様とお話しできるようになったんだ…」
「あ?お前が邪魔しなきゃもっと話せたし…」
「あぁ…悪い…まさかミヤビ様だなんて思わなくて…でもやっぱり美しかったな…声まで鈴のように美しかった…わぁ…感動…」
「なぁ…あの話…ミヤビ様落とすってやつ…乗ってやる…」
「うわ…お前にしか許可でないだろうし…頑張れよ…その暁には…俺も友人に…」
「させるか。バカ」
「ちょっ…酷くねぇか?」
「うるせぇ…」
そんな会話がなされているなんて俺は知るよしもなかった。
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