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第45話
カナメside
「サコン様…これは…いったい…」
「ん?そう簡単にカナメ離すわけないでしょ?」
「そんな…」
「カナメには強制的にここにいる人たちに種付けしてもらうから…」
「サコン様…」
そのあとサコン様の術で熱に浮かされた俺はもう数もわからないほど色々なやつに種付けをさせられた。
「さてと…お疲れ様。今日はこれくらいにしておいてあげるね」
「…」
もう声も掠れて出ない…
何で…サコン様…どうして?…こんなことこれまでの歴史上ないはず…父もそんなこと言っていなかった…
「…」
ミヤビ…ミヤビ…
術も封じられた俺にはなすすべもなく…ただ静かに涙した…
翌日もその翌日もこの拷問のような行為は続いた…
明日は満月…ミヤビが戻る日なのに…
「カナメ様…カナメ様…」
意識が朦朧とする俺に語りかける誰かがいる…
「…ミネ…」
「はい…縄を解きます…なのでミヤビ様の元へ…」
ミネは遥か昔から仕える者だ
俺を逃がせばどんな目に合わせられるかわからないのに…
「ミネ…いいから…やめろ…俺は大丈夫だ。ミヤビにはシン様がいる。だから大丈夫。何もするな…」
「いえ…サコン様のこれはやりすぎです。私はどんなお叱りでも受けます。サコン様とはいえこれは間違っている…」
「あれぇ?気配がしたとおもったらぁ…ミネちゃん…何してるの?俺のカナメに」
「サコン様…どうされたのですか?何がそうさせているのですか?」
「ミネちゃん…いつからそんなに偉くなったの?おいで…ミネちゃん…主人の言うことを聞けないものなんて…存在価値ないから…」
「サコン様!お待ちください。ミネは…何もしておりません。俺が呼び寄せてだけです。ミネにとっては俺も主だ。逆らえないでしょ。ミネはなにもしていない」
「…ふーん…まぁ…カナメが言うなら…」
「サコン…」
「あれぇ?ハク。珍しきこと…どうしたの?」
「お前は何をしているんだ?」
「ん?見てわからない?役目を放棄しようとしたカナメにお灸を据えているんだよ?」
「サコン。こちらへ来なさい」
「もう…何?南のやり方に口出さないでくれる?」
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