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第44話

何度果てたのだろう…もうわからない。 ここは疲労を知らない場所だから何度果てても終わりが見えない 「すごく…幸せ…」 気持ちがお互いあるというだけで心がこんなにも温かい… 「ミヤビ…向こうで待ってるから…」 「うん…待ってて…目が覚めたら…一番に見るのはカナメがいい…」 「ん…」 「さぁ。カナメ様。そろそろお時間です」 「あぁ…」 カナメが光に包まれる…幸い井戸は使わなくても戻れたようだった 「ねぇ…夢幻…」 「はい」 「早く…カナメの側にいきたいな…」 「ふふっ…あと数日ですよ…」 「うん…」 カナメside 目を開けるとミヤビの屋敷の庭だった 「カナメ。ここにいたの?」 「サコン様」 「何かあった?表情が柔らかいね」 「ミヤビに会ってきました」 「え?」 「夢想にいってきました」 「そう。やっぱりカナメはすごいね。俺も出来なかったのに」 「サコン様」 「うん」 「ミヤビが戻ったら…俺はミヤビの側に行きます」 「うん」 「だからもう…南の役割は果たせません」 「うん。わかったよ。ねえカナメ。たまには遊びに来てね?みやびちゃんと」 「はい」 「戻るまでは役割果たしてくれる?」 「…はい」 「じゃあ行こうか」 満月まで後5日…それまではサコン様に、仕える… 学校も休み屋敷に籠ることになる 「サコン様!これはどういうことですか?」 屋敷に戻り2日。俺は屋敷に拘束されていた

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