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後編

強引に奪われたが決して嫌な気持ちにはならなかった、でも反射的に言ってしまう"イヤ"という言葉。 そしてその嫌がっていない僕のことが分かっているのか意地悪をしてくる彼。 ちゅ、と最後にリップ音を鳴らし唇を離すと 「んっ、そっか嫌なんだね、ごめんな。」 そういうと頭をぽんぽんと撫でその場を立ち去ろうとする。 「んんっ」 立ち去ろうとする彼のシャツの袖をぎゅっと掴み" 行かないで "という気持ちを込め彼の方を見るとにこりと微笑んでいた。 「今は俺に甘えとけ。」 僕の腰へ手を回し、左の手で顎に添え上へ向かせた。 「なまいき。」 そう言うと、お互い目を合わせると笑いあい、どちらともなく引き寄せられるようにキスをした。 そんな2人の、いつも通りのいちにち__。 " こんな意地悪するのはお前だけ " " あんな意地悪を許すのは彼だけ "

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