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第11話
ちくしょー!!イケメンって睨むと迫力あるよな。
先輩が言う裁きってあれかな?有名な閻魔大王の……。
「閻魔大王の裁判?」
「気安く呼ぶなよお前」
聞いてみただけなのに、俺を睨む先輩……。なんで、こんなに俺を睨むのだろう?
俺がヒナにキスしようとしたのを見られたから?やっぱ、先輩はヒナの事……。
ヒナは先輩だって言ってるけど……俺を睨む雰囲気的には敵対心むき出しな感じがする。
「あ!閻魔大王!やっとみつけた!もう、スグそうやってヒヨコを構って」
スーツを着た男性がこちらへ来た。
そして、変な事言わなかった?
「閻魔大王?」
俺は思わずヒナを見た。
「うん、先輩は閻魔大王ですよ?」
「は?」
なんて言った?閻魔大王?
地獄で1番力がある大王……えっ?ええ?
俺は先輩を見る。
長身のイケメンで閻魔大王?
うそーん!!えっ?嘘だろ?誰か嘘だと言ってくれ!!
チートすぎんだろ?
俺は一般人だぜ?
嘘だろ?
スパダリって言葉があるけど……それってこの人の事を言うのか?
「俺のライバルって閻魔大王なのか?えー!!最強のスパダリじゃんかあ!!!」
俺はシャウトしてしまった。
俺のシャウトに目の前の閻魔大王は勝ち誇ったように微笑んだ。
俺……どうしたらいい?
このチート過ぎる大王の攻略法を……誰か……。
でも、でも!ヒナと仲良くしたい。
「おい、裁判だ!こい!」
ぐいっと首根っこを掴まれた。
神様……これは何の罰ですか?
真面目に命を全うしたのに……。
ライバルがこんなにスパダリとかきっと生きていたら味わえなかった……。
くそう!俺はどうすればいいですか?
誰でもいいので教えてくださいいい!!!!
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