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続・ひつじがいっぴき。 ⑤
かといって、僕から新さんを誘うことなんてできない。
だって、もし、拒まれたら?
つまらない僕とはセックスできないって言われたら?
――うう。悲しくて死ぬ。
ああ、どうしよう。もう寝る時間だ。
こうやって考え事をしている間に新さんがお風呂から上がってきた。
新さんはやっぱりカッコいい。
肩まである少し長いしっとりと濡れた艶やかな茶色い髪。
パジャマ姿はすごく綺麗で、大人の男性を思わせる。
彼の姿を見ただけなのに、ドキンって胸が高鳴る。
さっきまでの悩みがものすごく小さなことに思えて、全部消し飛んでしまうんだ......。
きっと今、すっごい間抜け面しているだろうな。
新さんは、にっこり微笑んで、「寝ようか」と言ってくる。
――ああ、どうしよう。
もう眠る時間なんだ。
僕は今日もまた、そういう、いかがわしい夢を見るんだろうか......。
ドキドキする。
いかがわしい夢なんて見たくない。
でも新さんと一緒に寝たい。
僕はコクンとうなずいて、新さんと一緒のベッドに入った。
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