40 / 53
続・ひつじがいっぴき。 ⑥
新さんの腕は力強くてあたたかい。
守られているって思うととても安心する。
だけどそれだけじゃなくって、ドキドキもするんだ。
新さんにすっぽり包まれてしまうと、僕の思考はぜんぶ停止する。
あんなに拒んでいた眠気が襲ってくる......。
そうして大好きな新さんに包まれながら、いくらか時間が過ぎた。
少し眠りに入ったところで、僕の体はビクンって震えた。
だからもう夢の中なんだって思った。
ああ、まただ。
パジャマ越しから僕の体を撫でる、大きなその手――。
だけどいつの間にか裾を通って、直接肌に触れてくる。
またエッチな夢だ......。
そう思いながらも、僕は抵抗できず、じれったい感覚に身をゆだねてしまう。
指先が円を描くようにして乳首がなぞられる。
おかげで僕の乳首はツンと尖ってきた。
でもそれだけじゃ足りない。
――下にも触れて欲しい。
いけないと思いながらも、誘惑に勝てない僕は、もぞもぞと腰を動かした。
そうしたら、一方の乳首を触っていた指は強請ったとおりに、ゆっくり下肢へと下りてきて――下着をくぐって僕自身に直接触れた。
ともだちにシェアしよう!