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続・ひつじがいっぴき。 ⑬
たしかにさっきイったけれど、まだ足りない。
でも足りないって何が?
これっていったいなんだろう。
何が足りないっていうんだろう。
わからないけれど、たしかに何かが足りないんだ。
「あ、あの......新さん......僕......っつ!!」
コレの状況をなんて言ったらいいのかわからず、腰をモジモジ動かすと、新さんのズボン越しに硬いものを感じた。
その直後、新さんはくぐもった声を出した。
僕を抱きしめてくれていた手が離れる。
僕は新さんによって残りのパジャマも脱がされた。
そして、新さんも着ているものすべてを脱ぎ捨てる。
高く反り上がった新さんが見える。
これって、僕を見てそうなったってことだよね?
僕を欲しいって思ってくれているんだ。
そう思うと、胸がじんわりあたたかくなった。
「どうしよう、我慢できない。いい?」
大好きな人から抱いてもいいかって訊かれて、『イヤ』って言う奴はいないと思う。
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