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第50話
「隆明さん、パーティで浮気なんかしてないですよね?」
「っはは、してないよ。それに参加したと言っても、受付でひたすら参加者名簿に丸を付けていただけだからね。そこでも仕事しかしていなかったよ。」
「隆明さんはもう俺の物ですからね。誰にも渡しません。」
「嬉しい事言ってくれるね。君も俺の物だから、今更他の人が良いなんて言っても離してやれないよ。」
「離さないで、ください……それに、この温もりを知ってしまったら、離れられるわけがない……」
「はぁ、そんなに可愛い顔で煽らないで?午後出掛ける為に我慢してるんだから。」
「ふふ、ごめんなさい。」
この幸せが続けばいいなぁ。
これから、きっと沢山悲しい事や嬉しい事が待っている。もしかしたらまた俺は泣いてしまうかもしれない。それでも、俺はずっと、この人の隣に立っていたい。釣り合うような人間になりたい。
誓のキスは、きっとこの人とする為にとっておいたんだ。
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