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第772話 R18

ペロッ! 突然、ミキが壁に放った俺の白濁を指に取り口元に持っていき、躊躇う事もせずに赤い舌で舐めた 「ミキ!」 そんな事をするとは思わなかった俺は驚き、咄嗟に大きな声で名前を呼んだ。 「ん~、濃いね」 虚気味の目で俺を見て、そう告げ笑顔を見せた。 「……溜まってたからな」 なぜ、後孔に中出しせずに浴室の壁に並べるように白濁を放ったか?俺の意図に気付いた上でのミキの突拍子も無い行動だったようだ。 これで俺の疑いも晴れたに違い無い。 2人で話し合い、蟠りも誤解も解けたがミキの大量の白濁を目にし、俺も…とあの時に決めて放った。 「うん!」 力強く返事が返ってきた。 そして……ふわりと笑った。 これで本当に何にもかも終わったんだ‼︎ 床にへたり込むミキの唇に軽くキスし、脇から手を入れ立たせた。 そして中途半端に洗った体につく泡をシャワーで洗い流し、後孔にも指を入れ綺麗にした。 その時に、漏れる小さな喘ぎ声に…またヤリたくなる気持ちを抑えるのには困った。 そして俺はミキの背後から抱きしめる体勢で湯船に浸かった。 「ゆっくり温まろう」 「……はい」 ミキの肩や胸に湯を掛けてやり、俺に全てを預け凭れる。 安心し切ってる‼︎ いつもの体勢だが……そんな些細な事も嬉しかった。 あんなに激しかったセックスをした後だ!というのに、凄く穏やかな空間だった。 「体は平気か?」 「ん…はい」 「疲れたか?」 「……は…い」 返事が……おかしい。 「ミキ……何か、怒ってるのか?」 「……ん……う…うん……ねむっ」 眠いのか? 会社から帰ってきてずっと話し合いしてたし……その上……セックスも……。 精神的にも肉体的にも限界何だろう。 そう言えば……寝てないって言ってたな。 ま、それは俺も同じだが。 やっと安心したって事だろうな。 俺の胸に凭れてた頭がこっくり.こっくりと揺れ出した。 本格的に寝に入ったか。 可哀想だが、このままでは居られない。 「ミキ、寝るならベットで。こんな所で寝るな」 「……う……ん」 ミキの両脇に手を入れ立たせ湯船から出て脱衣所に行く。 壁に凭れさせ、その間にミキの髪と体を素早く拭き自分も適当に拭きパッパッと着替えた。 その間もズズズ……と立ってられないミキを支え何とか部屋着を着せ、横抱きで寝室に向かった。 ベットにゆっくり寝かせ、俺も隣に横たわる。 「ミキ」 声を掛けるが、もう既に夢の中らしい。 俺は腕枕をし抱きしめた。 俺の胸に顔を擦りつけ、そして安心したようにスースー……寝息を立て始めた。 疲れた‼︎ ここ2日…いや3日か。 永瀬の直接対峙した時からだな。 不安や自信.疑心暗鬼.嫉妬……色んな感情が渦巻きその度に気持ちが浮上したり下降したりと……… はあ~……疲れた‼︎ だが、色々あった3日間だったが、今こうして側でミキを抱きしめて居られる幸せを改めて感じる 俺達なりの喧嘩⁉︎ 殆ど話し合いだったが、誤解が解けミキの俺に対しての気持ちが固まってる事も知った。 更に、2人の仲が一層絆が深く強くなった気がする。 今回の事で、お互いが信じる気持ちの大切さが良~く解った‼︎ そして2人でこの先もずっと一緒に居る為に、どうするべきか⁉︎考えさせられた。 俺の愛は変わらない‼︎ ミキの最後の男は俺だ‼︎ 自信を取り戻した。 今となっては何で永瀬の存在を気にし怖がってたのか?俺にも解らない。 ばかだった‼︎ もう2度と、こんな想いや誤解は御免だ‼︎ 俺は前から考えてた事をそろそろ実行に移す時期にきてると思った。 ずっと眠れない夜を過ごして、俺もやっと安心して眠りに就いた。 愛する人を抱きしめて……。

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