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第203話

「えー…伸びねーのなコウジ」 「うるさい!瞬こそ1年でなんで9センチも伸びる!絶対おかしい!」 瞬助の言葉にさらにイラっとして言い返す。 「いや、だって成長期だし…」 珍しく本気で怒っているようなコウジに戸惑いつつ言葉を返す。 「もう勘弁してよー、瞬の側にいたら目立ちまくるし、」 「んなこと言ったってなぁ」 そんなことで怒るなよ、と思いつつも言ったらさらに怒りそうだったので流石に我慢する。 「また身長差開いたし、僕たち何センチ差あると思ってんの!」 「え?知らねーけど」 「31センチだよッ!…31センチ」 自分で言って哀しくなる。 「マジで!?大台いってんだスゲー」 素直に驚き吹き出して笑うが… 「笑ってる場合じゃなーい!」 コウジは怒りモード全開中。 「まあまあ、いいじゃんそのまんまで可愛いんだし」 なだめるように抱き寄せようとするが … 「ヤだよ!でかい瞬助の近くにいきたくないからもう瞬助が190センチ越えたら別れる!」 瞬助を押し退けながら唐突に宣言するコウジ。 「えぇ!!?なんで?絶対嫌だからな!」 「じゃ成長止めて!」 「いや、無理だって無意識だし…流石に俺も190までは伸びないと思うし、ほらお前だってまだ伸びるかもだろ?」 怒り狂うコウジをなんとかなだめながら… 「むー…」 「それにお前が気にしてるほど周りは気にしてないから!大丈夫だから、とりあえず別れる宣言は撤回しろよ、な!」 「じゃ190センチ越えたら、人目のつく場所で隣歩かないでよ」 「えぇー、ますます2人でデート出来ねぇじゃんそれ」 「瞬がデカイのが悪い!」 まだイライラなコウジに…

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