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第216話
「瞬助…」
「ん?」
付き合ったのも、身体を重ねたのも、瞬助がはじめて…
だから、その気にさせる誘い方なんか知らない…
今まで、瞬が相手にしてきた女の子達に比べたら、きっと不器用…
でも…
「…好き、瞬助、」
後ろから窺うように見つめる瞬助へ、そっと囁いて唇へキスをする。
そして、そのカッコいい瞬助の顔に触れて見つめる。
自分はこういう時じゃないと素直に気持ちを伝えられないから…
「え…」
そんなコウジにドキリと心臓が鳴る。
「やば、何?コウジ、めちゃくちゃ可愛いんですけど!」
そしてすぐ笑顔になって喜びながら、コウジを押し倒す。
「っ、瞬、」
「もう俺、止めたって止まらねぇからな」
コウジに覆いかぶさりながら…身体に触れていき…
「ァ、ん」
瞬助は勢いのまま口づけして、瞳を重ねて囁く。
「俺の方が絶対コウジのこと好きすぎるし、」
髪を撫でて、その可愛い顔を見つめて…
「今までこんなに熱くなったのも初めてだし、絶対離さないから…」
「瞬、」
その想いを聞くと、少し不安は和らいで…まっすぐ必要としてくれる瞬助の頬に触れる。
「ずっと俺の傍にいろよな」
「瞬も、」
「もちろん傍にいるから、絶対、約束!」
爽やかに伝えたあとは、熱く深くキスを繰り返しながら、コウジの後ろへ指を2本挿入していき、クチュクチュと内側から前立腺を刺激する。
「ん、ァっふ、ンッ」
すぐビクビクと反応を返してしまうコウジ。瞬助の激しい動きに流される。
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