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第215話
「もちろん俺もお前だけのものだから安心しろよ」
そう囁きながら優しくキス。
そのまま抱きしめられる。
「…っ」
自分の人生の中で、そんなドラマの様な台詞を囁かれるとは思ってもなかった為、返事に詰まってしまう。
「ん?」
反応が乏しかったので、抱きしめる腕を緩め瞳を覗き込む。
「…よくそんな、恥ずかしくなるようなセリフさらっと言えるよね」
やはり気恥ずかしくて視線を外してツンと呟くと…
「ん?別に恥ずかしくないし、暗示かけとかないとな、」
「なんで?」
「逃げられたら嫌だから」
ぎゅっと後ろから抱きしめながら…
「逃げないよ…」
「ホントに?」
「逃げるところなんかないし、瞬をほっておいたら何するか分からないし…」
常日頃から人と少し変わった思考回路の持ち主だから…どんな考えに行き着くが予想がつかない。
「危険人物かよ俺は…」
「瞬の方が…」
「ん?ナニ?」
「……」
言っても瞬助とこういう関係になってから2ヶ月も経っていないし、今は気持ちが盛り上がってる最中だから続いてるけど、いつ瞬助の熱が冷めるか不安で仕方ない…
瞬助みたいに、自分に自信なんか持てない。
いつか、この関係が途切れてしまう不安…
瞬助の方から求めてこなくなったら、きっと僕たちは簡単に終わってしまうから…。
だから、飽きられたくないから、SEXもセーブさせたい。
ずっと瞬助に求められる存在でいたいから…
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