150 / 275
第150話
「うっ…瞬、」
「ダメ、そんな顔しても駄目!俺は買わねぇ…」
「…鬼、」
「んだと、…まぁいいじゃんしばらくこのままで、処理すんのは一回でも同じだし、俺の為にちょっと我慢して…コウジ!」
そう眼鏡を直しながら、男前の顔を微笑ませ、耳元でお願いしてくる瞬助。
「もう…勝手、」
そんな姿にちょっぴりドキリとしながら、ツンと言い返す。
「愛してるぜコウジ!」
懲りずに抱きしめながらスキンシップをはかってくる。
「はぁ…もう支度するから離して!」
それから逃れながら部屋を出る。
「はいはい!俺も朝練だな、じゃ、あとでなー!」
瞬助はマイペースにコウジの額にキスをして…
手を振り、部活の準備にかかる。
瞬助の部屋をあとにしながら…
「……」
結局、瞬助に押し切られてしまうし…
僕がコンドーム買ってくればつけてくれるんだろうけど…
コンビニとか…薬局で…
でもやっぱり…
周りからの目が気になる僕には、これはかなり無理だよ…
そうだ、アキ兄持ってないかな…?
ともだちにシェアしよう!