282 / 405
※遊園地→sideT
頭はボーッとしちまうし、下半身は重いしでふらつきながらも、康史は俺の腕を引いて中央から遠い場所のトイレに向かっているようだ。
「トールは結構キスに弱いよね」
ふふっと笑いながら振り返り、視線を合わせてくる。
いや、ちがう。
俺が弱いんじゃねえよ。
「…………ヤスのキスが…………性的すぎんだよ」
「そうかな。でも、感じやすいのはホントに可愛い」
まだ、ジンジンしてる。
イタズラじゃなくてキスだよとしれっと言われたら、ぐうの音も出ない。
キスをしたいと言ったのは俺の方だし。
まあ、トイレで抜いたら、少しは楽になるかな。
庭園に近い場所で、あまり人の居ない方に歩き、ぽつんとあるトイレへと入る。
ちょうど中には誰もいないのを確認してから、康史は個室へと俺の腕を引いて一緒に入る。2人で入るにはかなり狭い。
普通にデートは、ハードル高かったかな。
コートを脱がされて衣服かけにかけて、すでに臨戦態勢の俺の下半身を眺めて、康史はベルトを外してパンツを下着ごと下に下ろすと、便座に座らされる。
「もう、ギンギンでビショビショじゃない、脚あげて」
耳元で小声で囁かれて、俺は脚を軽くあげると、康史はパンツと下着を脱がせて衣服かけにかける。
「……夜のイルミネーションパレード見るのにお漏らししたらダメだから、蓋しようね。声我慢しといて」
康史は、優しく囁きながら手にしていた俺の濡れた下着を俺の口の中に突っ込む。
「ンーっ、ンッ」
「声、我慢してね。トールのためだからね」
荷物の中から、いつも持っているのかプジーを取り出して、尿道に指をかけるとクプクプと押し込んでいく。
「ンーっ、ンンンッーッ」
「抜けないように、押さえておこうね」
涙目になる俺の頭を撫でながら、亀頭にシリコンのリングを嵌めてしまう。
「トールは、やらしいね。下の口までもうパクパクしてるじゃん。こっちにも何か食べさせてあげないとね」
もう、頭は何も考えられない。
尻を軽くはたかれて、便座から滑るように体を傾けて脚を開くと、康史は口に飴を2、3個含んで吐き出して俺のアナルに含ませ緩く指でゆっくりひとつづつ押し込む。
口に咥えたパンツは涎がしみ出すくらいグチャグチャである。
「アナルプラグは持ってないから、ちゃんとお口を締めておくんだよ。飴を吐き出したら、お仕置きだからね」
囁きながら、俺の口から下着を取り出してビニール袋に入れて荷物にしまう。
「…………ヤス……も、むり…………」
じくじくしてくる全身を震わせて弱音を吐くが、康史は聞かない振りをして、パンツを履かせ、コートまで着替えさせてしまう。
更に辛さが増しただけだ。
「歩け、ねえよ」
「時間はたくさんあるから、ゆっくり歩こうね」
まったく、聞く耳もたずで康史は、個室から出ると俺を振り返り可愛く笑った。
ともだちにシェアしよう!