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happybirthday→sideT

免許センターで、免許証を受け取ってからバイクで隣の市の駅前に向かう。地元じゃなくて、隣の市でデートらしい。 ちょっとだけ記憶するのに頭を使ったので、疲労感は半端ない。 誕生日祝いか。なんだかんだ、康史はこれまでちょこちょこそういうことしてくれたよな。 俺は康史にしたことがなかったけど。今年の康史の誕生日はちゃんとお祝いしてやんなきゃな。 免許センターは、隣の隣の市にあるので駅前までかかっちまったな。 早くいかねーと、康史を少しでも1人にしちまうのはなんだか怖い。 せいた気持ちのままで、駐車場にバイクを止めてメットをしまって、待ちあわせ場所に急ぐ。 待ちあわせた、ネコの像の前に立っている康史はそれだけで絵になるから、すぐ分かる。 幸いにも誰にも絡まれてはいないようだ。 1人でいたら、勧誘とかナンパとか喧嘩とかいろんな目にあうからな。 「ヤス、待たせた」 小走りに駆け寄ると、康史は俺を見上げて嬉しそうに手を振る。 「免許の方は、勿論ゲットできたんだよな」 「おー。慣れない頭使ったから疲れた」 ぐったりという表情を浮かべると、軽く胸をどんとたたかれる。 「.....おめでと。じゃあ今日は両方の祝いだね」 康史は嬉しそうに、俺のジャケットのポケに手を入れる。 ポケの中で手を繋ごうという合図だ。 俺もポケに手をいれて、康史の手を掴んで握りしめる。 「渡したいモノがあるから、店にいこうか。取り置きしてるんだ」 康史は俺の手を繋いだまま、グイグイと引いてショッピングモールへと歩き始めた。

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