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【番外編】おくりもの→sideT 【完】
3日とか言われたからどうなっちまうかと思ったが、1日で解放された。
康史も満足したからとは言っていたが、でも、なんだか俺の体や頭の中は変な感じだから、そのせいじゃないかとは、思う。
続けてたら、たしかに飛びすぎておかしくなりそうだった。
いまも、康史の声を聞いただけで、ずっと奥まで貫かれ続けているようなそんな気分で仕方がない。
あの貞操帯とやらをつけてから、ずっと身体が熱をもっているような感覚。
「調子どう?」
ぼんやりとしたままの俺を心配そうな顔をして覗きこんでくる。
やっぱり、この顔、可愛いな。
「…………あ、ああ。…………あたまが、まだ、ついていかない」
なんだか、アタマの中の状況が断片化されちまったみたいだ。
ソファーに座りながらぼんやりしていると、背後から肩を叩かれ横に座って康史は俺の肩を抱き寄せる。
あたたかさに吐息を漏らして、康史に体を預ける。
「あの、変な下着つけてから、なんか変なんだよなァ」
「そうだね、精神的にも支配する道具だからね。体も全部俺にくれたくなるだろ?」
「…………俺は……そんなん、ずっと前に全部…………オマエにあげてる」
夏に全部あげたんだし、今更なことなのだ。
康史は、ふっと笑って髪の毛をなでて抱き寄せる力を強める。
「そうなんだけどさ。でも、東流の意思次第だろ。意思の働かないとこで身体と精神と全部もらいたかったんだよ。だからありがと……な」
なんか、言ってることなんかは、こ難しい。ぼやぼやしてるし、わからん。
わかんねーけど、まあ、俺が欲しいってことだよな。
「なんでも、オマエが好きなだけもっていけよ」
重たい頭を康史の肩に載せてつぶやく。
たとえ、精神だろうが、肉体だろうが、どんな風に作り変えられても、俺が康史を好きなことには変わりない。
揺るぎないキモチを、俺は、すでに、おくっているのだから。
【おくりもの END】
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