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※夏祭り→sideT

近くの公園のトイレまで康史の腕を引っ張ってきてしまったが、花火はまだ頭の上でバンバン打ち上がり続けている。 「いいのかよ。合コン…………?」 振り返って康史に聞くと、康史は意外そうな目を向ける。 「ふうん、合コンとかトール、ノル気だったんか?それとも、玲奈ちゃん、気に入った?」 ちょっと意地悪な表情をされるが、俺が元々ノル気ではないのは康史は知っている筈だ。 「ま、誠士に女を紹介しただけだからな。それよりちょっといじっただけで、こっちでっかくなったぞ、…ねえ………なに考えたの?トール」 トイレの前で俺の前をまたしつこくまさぐってくる康史に、さすがに俺もイラついて個室へと引っ張り込んだ。 「あんなとこで触るンじゃねえ。バカヤロ…………マジ、我慢つれェだろ!」 「トールが、困る顔をさ見るのが好きなんな」 個室はでけえ2人が入るにはかなり狭い。 康史の唇が柔らかく俺のそれにあたり、舌先で隙間をなぶるようになめられる。 それだけで、体から力が抜けていうことを利かなくなり、熱くじくじくと火照ってくる。 しゅるっと浴衣に撒いていた帯を外され、両腕をつかまれて腕にそれをぐるぐると巻きつけられる。 「トールの浴衣姿、ホントにセクシーなんだもん。ずっと我慢してたのはコッチだっての。ほら、もうエロイ顔してる」 耳元でささやかれ、さわさわと綺麗な茶色い髪が俺の肩の上で揺れる。 シュッと康史は自分の髪につけていたヘアピンを外すと、既にいきりたった俺のペニスの割れ目にググッと挿し込んでくる。 「ヒ、ッ……ァッイ……イイイイイ―――ンンンン」 大声をあげそうになった俺の唇を手のひらで覆って、ヘアピンをぐぷぐぷと先端に出し入れする。 思わず背中が震えて、体が跳ねるようにびくつく。 だけど、抵抗しようとは思わない。 康史だからいいんだ。なんでもさせてやる。 「痛い?…………でも、痛くてもすごい気持ちよさそう。脚開いて便器に座って、下駄脱いで」 言われたとおりに、浴衣を少しまくって便器にすわり脚を横に開いて下駄を脱ぐ。 「もう少し腰あげて、ねえ、なかを俺に見せて」 浴衣がはだけて、隙間から勃起したペニスと少し開きかけたアナルがさらされる。 「エッチだね。全裸よりもこういうチラチラ見せるほうがセクシーだよ。もう、トールの穴ひくひくしてるね」 焦らすように指先でなぞられて、たまらず内股に力が入る。 絡みつくような支配しようとするような康史の視線にぞくぞく背筋があわ立つ。 つぷっと指の先端が入り込むと、たまらず喉を鳴らしてもっとと口走りそうになるのを堪える。 「さっき、玲奈ちゃんに本気で嫉妬しちゃった」 指でくちくちとかき回しながら、康史は柄にもないことを口にする。 康史も嫉妬なんかするだなとか、酸素が薄くなった頭の中でぐるぐると考える。 「ンンッふ……バカ…だな。この俺が……オマエのために、ケツまで開いてンだぞ……」 中を押し広げるように指を動かす康史の額に唇を押し当てる。 そうだよなと呟いて、肩を揺らして康史は笑う。 「全部を手に入れても、トールに関しちゃ安心してねえの。片思い暦10年なめるなよ」 くちっと唇をひらいて横からオスをくわえられて、眉をぐっと寄せる。 全部やっても足りないとか……ほんとに欲張りだな。 俺は、背筋にかけあがるような快感を覚え、指だけで全身を震わせ達してしまった。

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