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※溺れる→sideT

目を見開いても真っ暗で、誰に抱かれてるのか視覚で判断できない状況に、なぜか恐怖感が増して俺は涙が止まらなかった。 こころは吹っ切っていても、身体があの時の恐怖ににた快感を覚えていて、声で康史だと分かっていても、身震いが収まらない。 胎内に吐き出された熱に、俺の体温も上昇する。 ずるりと中から重たい肉が引き抜かれ、目隠しの布が外されて、ぼやけた視界の中に康史が入りこむ。 「待っててって言ったのに先に寝ちゃったから、お仕置きしたんだよ。泣いてたの?」 咎めるように康史は俺につぶやく。 康史だと、認識してから、ちゃんともう1度抱かれたい。 「ん…………っ、ヤス、ヤス、たんねーよ……っ、もっと……いれてっ」 腰を少しあげてねだるような目を向けると、軽く眉をあげて指先でペニスの先端をいじりまわす。 「……ずいぶんおちんちん入れられるの好きになったんだね。可愛いよ、もっと堕ちてメスになってよ」 俺の唇の前に精液にまみれた康史の半勃ちのペニスが押し当てられる。 俺は唇を開いて舌を伸ばして先端をちろちろと舐める。 ふいに手錠とベルトを外される。 「触って、トールのこここんなにグチョグチョになってるでしょ」 康史は自由になった俺の腕を掴み、アナルに指を触れさせる。 グッとその瞬間に喉の奥までペニスが押し込まれて、かるくえづく。 「指じゃ、たりないよね。これ使って、気持ちよくなっていいよ」 細いディルドーを握らせられて、ゆっくりと中に誘導される。 それだけでたまらず身体はビクビクと震え、快感を逃すように康史のペニスを吸い上げる。 ぐちゃぐちゃと音をたてて、俺は体を熱くする欲情のままに康史の顔を見上げてねだるようにペニスを口の奥までのみこませる。 「ヤラシイ顔だな。ちんぽが欲しくてたまんないって顔だ」 康史が耳元で囁く声音や口調は、たまらなく頭が痺れる。 頭が、しびれて、もっともっと欲しいと叫んでいる。 溺れ、ちまう。 たまらなく、身体が疼いて仕方がない。 だから、俺はすべて食らいつくしたい。 俺は欲望の海の中でひたすら溺れまくっていた。

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