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※クリスマスイヴ→sideT

幸い誰も乗ってこず、ぼんやりとした頭のまま康史の体に少し体重をかけて歩き、部屋の扉の前で天を仰ぐ。 ドアを開いて、部屋の中に入ると普通のビジネスホテルである。 俺はほっとして体の力を抜いて、コートを脱ぐと股間にじんわりシミができてきてるのに、ごくっと息をのむ。 全身が康史が欲しいと俺に訴えている。 もっと、もっと……康史に触れてほしい。 「汚れちゃったね。お風呂、入る?」 悠長なことを言っているのは多分わざとだ、康史の肩を掴んで俺はさっきとは逆に壁にドンッと康史の体を押し付け、唇を吸い上げる。 康史の指先が俺のパンツのベルトにかかり、ズボンをするっと下に降ろす。 下着の上から形をたどるように、精液に濡れた箇所を何度もたどられる。 求めるように俺は唇を開いて、康史の唇に舌を割り込ませて吸う。 康史はくちゃくちゃっと音が響き、下着ごと俺の雄を掴んで擦りあげてくる。 堪えようもない快感に、俺はパンツの中で二度目の射精をし、壁についた腕で体を漸く支え息苦しさに唇を外した。 「……………っん、うッ…ンは………ぁはぁ…っ」 「もう、とろとろの顔してるよ……すごく積極的なのは、嬉しいけどね」 すっかり俺の体はバカになっちまっているようで、やすの甘いささやきにもびくびく震えだす。 「も……はや…く……ッ……ヤス、さわって…くれ」 「可愛い……ちゃんとベッドにいこう」 引きずられるように、康史と一緒に部屋にいくとシャツと汚れたパンツを剥がされて、ベッドの上でよつんばいの体勢をとらされる。 康史はアメニティの中からアイマスクを取り出すと俺の顔につけて視界を奪う。 何もしていないのにこの状態なのに、視界まで奪われたら壊れちまう。 「トール、もう欲しいの?すげえ後ろがパクパクしてる」 揶揄するようにアナルのそばに指を這わせて、ヤスは第一関節だけ入れて少し隙間を広げ、とろとろとローションを注ぎ込んでくる。 「…ううう………く…ッ………ヤス…ッ………ほしい……」 思わず腰を揺らしてねだると、康史は指を引っこ抜いて、 「もうちょっと熱くなったらね」 腰を背後から抱えられ、背面座位のような格好で両脚を拡げられる。 首筋をちゅうっと吸い上げられ、それだけで肌が震える。 視界に余計な情報が入ってこないだけで、数倍も体が敏感になる。 「――ッああ…ッ…ああ…やす…っ」 両乳首をこねられ、ピアスがカチカチと音をたてて中枢から麻痺していくような電流が流れ、全身の汗腺から汗がにじみ、内股が痙攣する。 どうにかなりそうだ。 はやく………ッほしい………ッはやく…っ ソレしか考えられなくなり、頭も真っ白になってびゅくっと三度目の熱を放った。

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