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第1話(逞斗)

俺はいつものように、凌玖(りく)の話を聞いていた。 凌玖(りく)逞斗(たくと)?きいてる?」 逞斗(たくと)「ごめん。きいてるよ。かわいいって話だろ?」 凌玖(りく)「そうそう。それでね...」 また、あの子の話。 凌玖(りく)には、隣のクラスに好きな人がいる。もちろん、女の子。 まぁ、当たり前なんだけどな。 凌玖(りく)「来週の月曜日、教室で話そうと思うんだ」 逞斗(たくと)「えっ?」 凌玖(りく)「Twitterだけのやり取りじゃ物足りなくてさ。」 そっか。 そういえば、Twitterで絡んでいるのをよく見る。 逞斗(たくと)「いいんじゃないか。誘ってみなよ。」 凌玖(りく)「うん!」 最初は、ただの相談相手だった。 なのに...。 ここ最近、この話をされると胸が苦しくなる...。 それには、理由がある。 俺が、凌玖(りく)のことが好きになってしまったからだ。 もちろん、恋愛対象としてだ。

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