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三十五話『したたらせる』

手の中で果実を潰し果汁をしたたらせているようにも見えた。 「はぁはぁっ、あっ――イッイクっ――」 握りこんだ手の間から、白濁した精が一筋、二筋と跡を付け乍ら零れ落ちていく。 ひゅぅっと、少し遅れて半田が口笛を吹いた所で相川は朝比奈が、松尾の手の中で弾けたのを改めて知る。 「…ふぅ‥は…はぁ、はぁ…」 くたりと体を弛緩させ後ろから抱きかかえる半田に身を任せた朝比奈は、頬を真っ赤にして胸を上下させている。 少し苦し気に忙しないほど荒い呼吸を繰り返し、いまだ余韻に浸っている様にも見えた。 「エロいなぁ。くっそ。マンコも相当エロそうだな。本当に処女かこいつ。」 「じゃぁそろそろ、びしょ濡れマンコ見せて貰おうかな。」 松尾が朝比奈の手を放し、胸ポケットへてをやる。 一度は収めた鋏を取り出し、朝比奈の下着――丁度尻の辺りを摘まみ引っ張る。 体操服を切り抜いた時と同じように、ゆっくりと下着へ刃を入れた。

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