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第53話

先伸ばすより早く終わらせてしまおうと、意を決して送信したメッセージはすぐに返信が返ってきた。 『こんばんは。 では2日後の日曜日はどうでしょうか。』 指定された2日後。 痣もギリギリ残っている。 噛み痕とは言われなかったからセーフだろう。 偶然か必然か、長岡の自宅の近くまで最寄駅からバスが出ていた。 そう何本もある訳じゃない田舎の路線。 車内には、母親と楽しそうに乗る男の子、お土産袋を下げた老人。 きっとこれから楽しい時間を過ごすんだろうと簡単に想像出来る穏やかな空気に充ちていた。 流れる景色はどんどん集合住宅を多くしている。 あたたかなバスに揺られながら三条はそっと目を閉じた。

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