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第66話

前立腺を擦られると快感が頭を突き抜ける。 中に入っている指を一緒に引き抜かれると思わず物足りなさそうな声が漏れた。 貪欲ではしたない。 あさましい自分。 「ぁ…」 「力抜いて、腰降ろして。」 「あっあっ……んくぅぅ」 なんとか半分ほど入ったがそこから先が入らず拡がった粘膜も呼吸も苦しい。 まるで串刺しだ。 太股に変な力が入って動けない。 そんな俺の顔を覗き込む長岡の顔がとても切なそうで驚いた。 心配そうに前髪を梳いてくる手は酷く優しい。 勘違いしてしまう。 決して恋人なんて関係じゃない。 セフレの方がまだマシなこんな関係なのに。 なのに… なんで…? なんで、そんな顔するんですか

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