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第115話
「そういえば、優登フィギュア集まった?」
「あー。
なんだっけ。
レアともう2つかな?ないっぽい。」
「あれシリーズ多過ぎだよなぁ。」
初雪が降った。
もう本格的な冬はすぐ傍まで来ている。
「レアってなに?」
「三条の弟が、ペットボトルのおまけのフィギュア集めてんの。」
「あー。
もしかして、コンビニのやつ?
今おまけ付いてるね。」
「てか、三条くんって弟いたんだね。
いくつ?
かっこいい?」
後ろを通りかかった女子が話に加わると
きゃあきゃあと女子達が集まってきた。
「小学生かぁ。
年離れてるんだね。
可愛いー。」
「見付けたら買うよ。
ねぇ!」
「そうだよー」
「あ、じゃあ、グループ登録しない?
見付けたら報告って事で。」
いいよーと交換し終えるとまたバラバラに散っていった。
こういう時女の子の切り替えの早さに驚く。
あっという間に女の子達のIDを知ってしまった。
こんな行動力があれば…なにか、変わってたのかな…
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