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第114話

先生から本を借りた。 有名な耽美主義小説。 道徳的善悪で物事を決め付けず美しい物だけを追求した作品。 究極の美。 読んでいたその本を閉じ、部屋の窓から外を眺めると山へと帰る太陽が真っ赤に燃えていた。 赤。 あか。 あの日の教室みたいだ。

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