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第124話

12月に入って辺りはクリスマス一色。 クラスではクリスマスや年始、冬休みはどうしようかと、もっぱら話題にあがっている。 「冬休みかぁ。 独り寂しくクリスマス…はぁ」 「知佳ちゃん…暇かなぁ」 「……どうだろうね」 何時もの昼休み、田上と吉田もご多分に漏れずクリスマスの話しをしていた。 でも俺も予定ないんだよな… 先生は…なんて頭の隅に浮かんだ。 みんなの話がどこかぼんやり聞こえる。 きっと何時通りケーキ食べて過ごすんだろうな それが嫌な訳ではない。 家族も大切だ。 だけど、少し胸がきゅっとする。 それがなにかはわからないけど、知らん顔をするには大きな存在だ。

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