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第163話
その言葉を、自分の都合の良い様に受け取っても良いのか。
手放さなくても良いのか。
無理矢理身体からの関係を強要した。
写真を撮って脅迫して迫った。
酷く傷付けた。
三条のあの目が、加虐心を焚き点けるあの目が自分を捉えて離さない。
捕まったのは俺だ。
それなのに、狡い大人だ。
捕まった癖にそれを全て三条のせいにして自分に良いようにした。
腕の中で眠っていたあどけない寝顔も、眠くなると駄々っ子の様になるのも好きだ。
真摯に勉学に励む姿も。
笑った顔も。
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