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第162話
俺…、先生が好きだ
その想いはもう溢れる一方。
最初は本当に嫌だった。
同性に身体を良いようにされてあさましい姿を晒してあさましい自分の身体がこわかった。
だけど、先生に抱かれる事に不思議と嫌悪感はなかった。
同性だと言うのに気持ち悪いと思った事は、最初でさえなかった。
先生のあの目
肉食動物の様な雄の目が好きだ
髪を撫でる癖も、その大きな手も好き
先生のにおいも
授業も
全部、全部好き
写真が削除される度にこわくなる様になった。
後何枚でこの関係は終わるのだろうか。
あとどれ位でこの関係は終わるのだろうか。
それを考えるのが酷くこわかった。
人を好きになるってもっと綺麗な感情だと思ってたが、そんなのは嘘だ。
嫌われたらこわいと脅え、自分だけのものにしたいと欲に塗れ、笑顔が見たいと願う。
色んな感情が混ざり合いドロドロとしてる。
この思いはドラマで見るような綺麗なものじゃない。
でも、大切な想い。
涙でぐちゃぐちゃだろう。
それでも伝えたかった。
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