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第206話

三条が通う高校では2学期制が取り入れられているため、冬期休暇が済んでも新学期と言う事ではない。 今は2学期制も珍しくないが、3学期と耳にする事がなくなったのは少し寂しい。 何時も通り学校生活。 「はぁっ…はぁっ…きっつ」 「やっぱ…はぁっ…でかくなってんだろ…はぁっ」 冬休みで鈍りきった身体にバスケはこたえた。 呼吸を整えようと体育館の床に大の字に寝そべる友人2人を横目に、それ程息の乱れてない三条。 ゴール付近に居てくれと言われその通り近くをうろうろしていると飛んでくるボール。 カットをして味方にパス、もしくはゴールを決めるだけで、三条は2人程動いてなかった。 「お疲れー! 三条のお陰でうちの勝ち!」 「お疲れ。 役にたてたなら良かったよ。」 やっぱり学校の方が楽しい。 長岡の部屋で本を読んだり動画を見たり沢山話すのも楽しかったが、学校には学校の楽しさがある。 先刻まで試合をしていたコートでは次の試合が始まっていた。

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