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第208話
鳴り響く終鈴に教室内に活気が戻る。
「終わったーっ。
昼飯ーっ。」
「飲み物買いに行こう。」
午前中の授業が終わり、各々動きはじめる。
あたたかい飲み物を求めに自販機には長蛇の列が出来ているだろう。
女子達が短いスカートを翻して廊下へと消えていった。
「三条ー、パン買いに行きましょー」
「飲み物奢れよー」
「えー」
にこにことやって来た田上と廊下に出ると、暖房の効いた教室内とは違い廊下はかなり冷える。
吐く息が真っ白だ。
混雑した昼時、玄関先に近くのパン屋が移動販売に来る。
季節限定や試作なんてのも販売されるため飽きない。
パンが好きな田上はよく利用する。
三条もたまに買うが甘いのも惣菜パンも種類が豊富で美味しい。
玄関へ行くと自販機とパンとで混同としていた。
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