｢古典ってどうも難しくて中々点取れないんだよな。 数式覚える方が得意だわ。｣ ｢答え書いてあるのに読めないってのは英語もだけど、読めそうで読めない所がなぁ。｣ テスト対策に配布されたプリントに目を通しながら昼休みを過ごしいると、理系の田上と吉田は昼飯のパンを頬張りながら平均点も危ういと言ちた。 ｢そんな事言ってると受験こえぇー…｣ まだ先の事だがしっかり見据えなければいけない。 １年だから２年だからと言っていては、後々ツケが回ってくる。 解ってはいるが田上は溜息を吐いた。