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第240話
気持ち良くて、触れ合ってる肌からじんじんと広がる様に身体中が熱くなる。
いまだ甘く痺れる身体を三条は持て余し、ソファでブランケットに包まっていた。
長岡のにおいに包まれるのはそれはそれで気恥ずかしのだが、今の三条は長岡を見る事が出来ず致し方がない。
「照れんなって。
みんなしてる事だろ。」
「そういう、ことじゃ…」
長岡は床に座りそんな三条を眺めていた。
行為の後も何時も通りにする長岡にどういう顔をしたら良いのか解らず潜っているが、じゃあ何時まで潜ってるんだと聞かれたらそろそろ顔を見たい。
そもそも、長岡との行為自体が嫌だとかそういう事ではなくて、ただ単純にはしたない姿を晒して恥ずかしい気持ちが大きくなってしまっているだけ。
それに、今日は正宗さんとセックスしてますと何度も言いながら果てたのだ。
恥ずかしくない訳がない。
「もう少し…時間ください…」
「ん、少しだけな」
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