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第284話
「厳しい寒さが残りつつ、日差しの中に春の温かさを感じられる季節となりました。」
それから1週間後、卒業式が執り行われた。
幼さを残し入学してきた生徒達はこの3年ですっかり大人びた。
成長期とは本当にすごい。
職員も無事全員で今日の日を迎えられる事に嬉しい様な寂しい様な、だが安堵した表情を浮かべていた。
「更なる発展を心よりお祈り申し上げ、答辞の言葉とさせていただきます。
平成○年3月2日。
卒業生代表…」
在校生の挨拶
卒業生の挨拶
電報
来賓の挨拶と
1つひとつ終わっていく。
少しずつ時間が過ぎていった。
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