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第283話
3年生がないない分登下校の電車内も校舎も静かな印象を受ける。
そんな静寂を破る様に3学年が登校して来たのは卒業式の予行練習の為だ。
朝の窮屈な電車内。
お昼時の混雑した玄関ホールの自販機。
1ヶ月前迄は当たり前だったそれが懐かしい。
知り合いの先輩がいる訳でもないのにしんみりしてしまうのは春の空気のせいか。
冷たい空気に春のにおいが混じりはじめた。
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