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第282話

「…着替えました。」 「やっぱりでかかったな。」 寝室から顔を出すと長岡は笑った。 精液で汚してしまった服を洗濯している間、長岡の服を借りたのだがサイズが大きい。 「洗濯まで…お手数おかけしてすみません。」 「いや、全部脱がせるべきだったな。 次からは全裸でしような。」 「え…っと、」 それはそれで恥ずかしいなと口ごもる。 着エロと言う言葉があるんだから全裸でする方が普通なのだろうか。 でも全裸は恥ずかしい。 いや、自分のモノで汚した服を洗ってもらってる今も相当恥ずかしいけど…。 「なに百面相してんだよ。 立ってるの辛いだろ。 おいで。」 腕を引かれ、長い脚の間に閉じ込められてしまった。 「床で大丈夫です…っ」 「駄目。 此処にいろ。」 「ンッ」 瞼にキスを落とされるのは擽ったい。 皮膚が薄く、独特の気持ち良さがある。 「気持ちかった?」 「……はい」 恥ずかしくて長岡の服に顔を埋めた。 満足そうに笑い頭を撫でる手にうっとりする。 髪を梳いたり頬を擽ったり、洗濯機が呼ぶまで長岡は離してくれなかった。

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