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第293話

連日の天気でせっかく溶けた雪道に新雪が積もる。 ひらひらと舞落ちたその白を踏み締めればきゅっきゅっと音が鳴る。 吐く息も真っ白。 軒先には竹氷が光っていた。 庭の梅が咲き、その上に雪が舞い散る。 冬と春、どちらも見れて贅沢だ。

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