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第510話

ローションを吸い込んだ縄は更にきつく締め付ける。 ぬちぬちと2本の指がスムーズに挿入出来る様になる頃、三条はすっかり出来上がっていた。 それでも、ここ、と言われた手は従順にそのままシーツを握り締めている。 「あぅ…あ、」 「何時もよりきついな。 痛くねぇか?」 「ん、ん、いたく、…な、きもち…」 後孔から快感が波紋の様に広がっていく。 きも、ち…もっと きゅぅぅっと後孔を締め、ふはぁと甘い吐息を漏らした。 酸素が足りないのかくらくらする。 それでも快感は拾えるのだから人間の身体は快楽に弱い。 「ち、きもち…ぁ、…ぅうっ」 「気持ちいか。 ちんこガン勃ちだもんな。」 意味も解らず頷くとふっと長岡の表情がやわらかくなった。 わらった この顔、すき その意味を考えるだけの余裕はないが、それが嬉しくて三条もふにゃと頬が緩んだ。

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