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第582話
腕の中で気持ち良さそうに眠る遥登を起こさないよう腕に力を込め抱き寄せた。
細い身体は自分により密着する。
骨と皮だけみたいな身体して案外スタミナあんだもんな
やっぱ若さか…?
あの後、冬物の洋服を買い自宅に帰ってきてから2人で簡単な飯を作って約束通り栗羊羹を食べた。
そして、風呂にはいってセックスをした。
『まさ、さ…っ、いき…た…いかせ、くだ、さ…ぅアッ』
『ん、良いよ。
イきな。』
『くる…、イっく…』
びゅくびゅくとシーツを汚す体液に気持ち良さそうな声を上げながら喉を晒す遥登に、長岡も欲を吐き出した。
淫靡な空気にスイッチの入った遥登の口を吸うと遥登自らも舌を絡め更に深くキスをしながら腰を使う。
何度も交わりながらしあわせを噛み締めた。
起こさないようスマホで寝顔を収めていると、三条の眉間に皺が寄った。
「ん…、んー…?」
「起こしたか。
悪かった。
まだ寝てろ。」
寝惚けているのか自分の胸に顔を埋めようとしている三条の背中を優しく擦るとまたふにゃふにゃと夢の中へといってしまう。
かわんねぇな
餓鬼みてぇ
顔にかかる髪を耳にかけたり、頬を撫でたり静かに遥登を堪能する。
次第に、三条の寝息が長岡を微睡みへと誘ってきた。
俺も寝っかな
おやすみ、遥登
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