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第750話
『ひっかけちゃっ…ぅあ、ひろがるから…』
「正宗さんっ、動画…とめ…、ね、とめてくだ…っ、ぁ、」
『もう良いで…あッ、』
「ほら、しっかり見ろって。
可愛いだろ。」
ソファの上に座る長岡の膝の上に乗せられ、目の前のテレビ画面を見るように顎を捕まれる。
反対の手はベルトとチャックを外し下着をずらして露出させられた陰茎をゆっくりと扱いていた。
画面に流れるのは年始に撮影されたハメ撮り動画。
部屋を訪れ早々の行為に頭をが付いていかない
さっきの優しい笑顔はどこにいったのか、後ろで艶やかに笑う恋人はそれは楽しそうにしている。
ほら、と耳元で囁かれ、ついでとばかりに耳縁を舐められた。
そもそもオカズにすると言っていたのになんで自分迄見る事になっているのだろう。
ガリガリの貧相な身体に沢山のマーキング。
全裸の自分など見たくない。
目をきつく瞑っても甘ったるい自分の声が耳から入ってくる。
耳を塞ごうにも後ろ手に手錠で拘束されていてそれさえも叶わない。
なんで手錠が進級祝いの段ボールに入っていただとかそんな小さな事はこの際どうでも良い程に、羞恥で心臓が爆発しそうだ。
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